目的

我々は、LOX-1とリガンドを形成するapoB(LAB)の血中レベルが心血管イベントの危険性を予測することを証明した。
しかし、現行の他のoxLDL測定の場合同様に、標準品oxLDLとの化学的物性の違いが、LABを測ることの有用性に影響を与える可能性がある。この研究は、銅添加により作成されるoxLDLの代わりにLOX-1と抗apoB抗体によって同時に認識される代替蛋白質標準品の開発を目的とした。

方法と結果

抗LOX-1モノクローナル抗体の可変領域をコード化しているcDNAは、ハイブリドーマからクローニングし、抗LOX-1単鎖可変断片(Fv)を示すように再構築した。
多くの抗apoB抗体のエピトープとして報告されたいるヒトapoB(B4へのB1)の4つの領域のcDNAをクローニングした。FvとapoB断片は、それぞれLOX-1と抗apoB抗体と反応性を確かめた後に、FvとapoBのcDNA断片を結合し、新たなFv-ApoBキメラ・タンパクを作成した。これらの融合タンパク質が、LOX-1と抗apoB抗体によって認識されるとわかった。Fv-B1とFv-B3の融合タンパク質は、固相したLOX-1と抗apoB抗体で検出する場合、飽和的結合曲線が得られた。
Fv-B1標準品とLOX-1における特異的な結合曲線は、種々のoxLDL標準品の結合曲線とほぼ同一であった。これはFv-B1標準品が特異性に優れた標準品であることを示唆している。

結論

Fv-(抗LOX-1抗体断片)とapoB断片から成る融合タンパク質は、銅酸化されたLDLに代わり、LAB測定に利用できる。そして、変性LDL分析の臨床診断と心血管疾患のリスク評価への応用を容易にする。