目的

急性脳梗塞は臨床現場でしばしば遭遇する死亡率の高い疾患の一つである。本研究では、PWVとsLOX-1の相関関係を分析することで、PWVが動脈硬化を反映する非侵襲な方法であることを示すとともに、急性脳梗塞患者のPWVと血清中sLOX-1濃度の相関を調査した。

方法

対象は、急性脳梗塞発症後72時間以内の患者合計58名(男性42名/女性16名、平均年齢63.0 ±10.4)と、身体検査で脳卒中が無いことが確認された30名(コントロール:男性22名/女性8名、平均年齢61.2±10.7)に対し、大腿動脈間PWV(cfPWV)と血清中のsLOX-1を測定した。なお、脳梗塞の診断はCTもしくはMRIによって行われ、sLOX-1はELISAによって測定を行った。

 

結果

急性脳梗塞患者のPWVとsLOX-1はコントロール郡に比べ有意に高かった(PWV: 11.69 ± 2.56 m/s Vs. 9.60 ± 1.92 m/s, P < 0.05; sLOX-1: 42.92 ± 6.88 mg/L Vs. 36.03 ± 4.70 mg/L, P < 0.01)。一方、梗塞のサイズによるPWVとsLOX-1の違いは、見られなかった。

 

考察

PWVは血清中sLOX-1と正の相関関係があることがわかった(r = 0.579, P < 0.01)。

PWVは非侵襲な方法によって急性脳梗塞患者の動脈硬化の程度を評価するsLOX-1と有意な一貫性があり、PWVとsLOX-1は、脳梗塞の予防と治療について、医学的に重要な関係があることが示唆された。

 

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https://academicjournals.org/journal/SRE/article-stat/861442D32173