目的と方法

喫煙による炎症がLOX-1の上昇と密接な関連があり、上昇要因の一つであるという検証結果が出ているが、
禁煙とLOX-indexの関係性についての明確な検討は行われていなかった。

今回は京都医療センターの禁煙外来に来られた方を対象としてLOX-indexの分析を行った。
対象は180名(男性135人、女性45人)、それぞれ禁煙前、禁煙 3 か月後、および禁煙 1 年後のデータにて比較が行われた。

結果と結論

LOX-indexは以下の項目と正の相関が認められた。

・1 日喫煙本数 (r=0.188、p<0.01)
・ブリンクマンインデックス(r=0.151、p<0.05)
・Fangerstrom test for nicotine dependence (FTND) テストスコア (r=0.181、p<0.05)
・BMI (r=0.142、p<0.05)
・LDL-C(r=0.362、p<0.001)
・高感度 CRP ( r=0.249、p<0.005)

また、LOX-index は初診時 (3307.9)と比べて禁煙 3 か月後において有意な減少が認められた(禁煙 3 か月後:2573.2、p<0.001)。

上記より、動脈硬化性の心血管バイオマーカーである LOX-index は、喫煙、肥満および脂質異常症と関連ならびに、
LOX-indexは禁煙後に明らかな改善(減少)が認められ、禁煙による心血管リスクの低減の指標となる可能性が示唆された。
↓原文はこちら↓
htps://link.springer.com/article/10.1007%2Fs00380-017-1026-z