医療法人沖縄徳洲会 湘南鎌倉総合病院様のLOX-index®導入とその後のリピート率の事例

湘南鎌倉総合病院様では、予防医療に注力しているとお聞きしています。
動脈硬化性疾患を予防することの重要性についてお聞かせください。

狭心症、心筋梗塞や脳梗塞などの動脈硬化性疾患は、日本人の死因の上位にあたり、がんにも匹敵する割合となっています。一度発症してしまうと、寝たきりの状態になったり、何か後遺症が残ったりと、QOL(Quality Of Life:生活の質)が悪化してしまうと考えられています。それらの疾患を予防することができれば、健康寿命も延び、いきいきと楽しい生活ができる幸福寿命も延ばすことにつながると思います。

また、動脈硬化性疾患は、高血圧や脂質異常症等の生活習慣病から引き起こされるため、普段の生活から予防を意識しておくことが大切です。その点においても、LOX-index®を受診することで、生活習慣を見直すきっかけにつながるのではないかと期待しています。

LOX-index®を導入したきっかけを教えてください。

我々は、以前から動脈硬化性疾患を予防するための血管の状態を比較できる検査を探していました。その際にLOX-index®というリスク検査を知り、2015年に導入して、今年で6年目になります。LOX-index®は、通常の採血だけで検査が可能で、特別な運用も必要なく、導入が簡単だったことも魅力でした。

動脈硬化性疾患を予防する上で、LOX-index®はどのような検査だとお考えでしょうか?

LOX-index®は、受診者にとって動脈硬化の将来リスクを定量化できる価値のある検査だと思っています。自覚症状がない中、突然発症してしまう動脈硬化性疾患は、非常に恐ろしいものです。従来の血液検査項目と併せて検査をすることで、より精度の高い結果が提供できる検査だと考えています。

受診者からの評判についてお聞かせいただけますか?

検査結果がわかりやすく、解説資料も丁寧に説明が記載されているため、とても評判が良いですね。過去3回分までの受診結果も比較して表示されるので、経時的な変化を把握することが可能です。受診者の生活習慣の改善にいい影響を与えていると考えています。

また、リピート率も非常に高く、全体では受診者の4人に1人が検査を複数回受診されているようです。特に、検査が導入された年にLOX-index®を受診した人の内、およそ4割の人が翌年度あるいは2年後以降に再受診されているようです。そういった観点でも受診者満足度はとても高い検査かと思います。

LOX-index® のご活用方法を教えてください。

LOX-index®のチラシを全受診者に対して、事前送付物に封入して検査の紹介をしています。また病院のホームページで、脳卒中スクリーニング検査としてLOX-index® を紹介して定期的に検査を受けるよう案内をしています。その結果、LOX-index®を毎年定期的に受診する方も多く、病院の収益にも貢献できております。年間200件ほど出検しており、さらなる増検を目指しております。

LOX-index®に期待することは何でしょうか?

受診者がさらに増えることで、検査結果に応じて、どのようなフォローアップをすればいいのかなどの具体的な事例がもっと増えてくれればと思います。

生活習慣の改善によってLOX-index® の数値が低くなるなどのエビデンスが蓄積されると、より信頼性が上がり、脳梗塞・心筋梗塞の代表的なスクリーニング検査になるかと思います。

この度はインタビューにご協力いただき、ありがとうございました。

酒井 規先生

略歴:
1992年高知医科大学卒業
1993年八尾徳洲会病院入局
2004年湘南鎌倉総合病院形成外科
2007年湘南鎌倉総合病院
    健康管理センター
2021年4月から現職

資格:
日本人間ドック学会指導医・専門医
日本形成外科学会専門医
日本抗加齢医学会専門医
日本医師会認定産業医

一般社団法人全日本労働福祉協会

産業保健における健診団体の草分けとして長い歴史を有しています。

昭和29年に中小企業の労働者の健康管理を目的に財団法人として設立され、現在は労働者を対象に年間およそ92万人の労働安全衛生法に基づく定期健康診断及び有害業務従事者を対象にした特殊健康診断等を実施しています。