よくある質問
検査について
酸化変性LDL(LAB)とは何ですか?
LABは、悪玉コレステロール(LDL)が酸化し、より悪玉化した状態の物質です。別名「超悪玉コレステロール」とも呼ばれています。正式名称はLOX-1 ligand containing apoBで、LOX-1に結合する性質を持つ脂質の総称です。LABは脂質の酸化を表す指標でLABが高い方は酸化ストレスが進んでいると考えられます。
詳細はLABの個別解説ページもご確認ください。
詳細はLABの個別解説ページもご確認ください。
sLOX-1とは何ですか?
LOX-1は血管の内皮細胞に存在するタンパク質です。酸化LDLのスカベンジャー受容体として酸化LDLを認識して取り込む機能があり、炎症性マーカーとして動脈硬化の促進因子として注目されております。
LOX-index®検査では細胞表面上からプロテアーゼにより切り離された可溶性のLOX-1(sLOX-1)を測定しております。sLOX-1の値が高い方は、血管内での炎症が進んでいると考えられます。
詳細はLOX-1の解説ページもご確認ください。
LOX-index®検査では細胞表面上からプロテアーゼにより切り離された可溶性のLOX-1(sLOX-1)を測定しております。sLOX-1の値が高い方は、血管内での炎症が進んでいると考えられます。
詳細はLOX-1の解説ページもご確認ください。
他の動脈硬化の血液検査との違いは何ですか?
【LDLコレステロールとの違い】
LOX-index®ではLDLが酸化してより悪玉化したLAB(酸化変性LDL)という物質を測定しています。LDLとLAB(酸化変性LDL)は微弱な相関関係(相関係数0.2)があることが報告されていますが、LDLが基準値内であってもLABが高いケースも存在しております。
【sd-LDL(スモールデンスLDL)との違い】sd-LDLは小型のLDLで血液中での滞留時間が通常のLDLコレステロールよりも長いことから、酸化作用を受けやすいという特徴を持った物質です。sd-LDLもLOX-1に認識される性質があり、酸化されたsd-LDLはLABとしてLOX-1に結合いたします。関連文献はこちら
【AIRS(アミノインデックス)との違い】AIRSはアミノ酸のアルゴリズムを解析し、統計学的に疾患リスクを評価する検査です。LOX-index®では動脈硬化の原因となる物質(LABとsLOX-1)を測定し、リスクを評価しています。
LOX-index®ではLDLが酸化してより悪玉化したLAB(酸化変性LDL)という物質を測定しています。LDLとLAB(酸化変性LDL)は微弱な相関関係(相関係数0.2)があることが報告されていますが、LDLが基準値内であってもLABが高いケースも存在しております。
【sd-LDL(スモールデンスLDL)との違い】sd-LDLは小型のLDLで血液中での滞留時間が通常のLDLコレステロールよりも長いことから、酸化作用を受けやすいという特徴を持った物質です。sd-LDLもLOX-1に認識される性質があり、酸化されたsd-LDLはLABとしてLOX-1に結合いたします。関連文献はこちら
【AIRS(アミノインデックス)との違い】AIRSはアミノ酸のアルゴリズムを解析し、統計学的に疾患リスクを評価する検査です。LOX-index®では動脈硬化の原因となる物質(LABとsLOX-1)を測定し、リスクを評価しています。
受検者様へどれくらいの頻度で検査をご案内したらいいですか?
健康診断や人間ドックと同じく1年ごとの受検をおすすめしております。
中高リスク、高リスクの場合には他検査の結果を考慮の上、二次検査などの受診もおすすめしております。
中高リスク、高リスクの場合には他検査の結果を考慮の上、二次検査などの受診もおすすめしております。
価格はどのくらいですか?
受検者価格は提携医療機関様により異なります。詳細に関しては、弊社へお問い合わせください。
どれくらいの医療機関で採用されていますか?
全国2,600以上の提携医療機関で受検可能です。詳しくはこちらをご覧ください。
※ホームページ掲載許諾施設のみを掲載しております
※2021年10月1日現在
※ホームページ掲載許諾施設のみを掲載しております
※2021年10月1日現在
検査を受ける際に食事など制限はありますか?
食事制限はございません。食前や食後に影響なく受検いただけます。
服薬している方が、受検しても問題ないですか?
受検いただいて問題ございません。脂質異常症治療薬、抗血小板薬、降圧薬を服用されている場合は、検査数値が低く出る可能性がございます。
本検査は薬を服用されている現状のリスクを評価しており、服薬によって動脈硬化リスクがきちんとコントロールされているかを確認する目的で、副次的に検査を推奨されている施設様もございます。
本検査は薬を服用されている現状のリスクを評価しており、服薬によって動脈硬化リスクがきちんとコントロールされているかを確認する目的で、副次的に検査を推奨されている施設様もございます。
結果が低リスクであれば脳梗塞・心筋梗塞を発症することはないでしょうか?
いいえ、低リスクでも発症する可能性はゼロではありません。ただし、過去の研究から値が低い方は高い方に比較して、発症するリスクが低いことが確認されています。
どれくらいの方が受検していますか?
2012年の検査開始以来、累計受診者数は75万人を突破しています。(2023年12月時点)
実際に脳梗塞、心筋梗塞になっているかは分かりますか?
いいえ。実際に脳梗塞になっているかどうかを診断することは出来ません。あくまでも将来的に脳梗塞や心筋梗塞といった疾患になりやすい状態にあるかどうかという発症リスク調べるための検査です。
もちろん、血管の状態や基礎疾患など動脈硬化のリスクが高い方では、リスクも高くでる傾向がございます。
もちろん、血管の状態や基礎疾患など動脈硬化のリスクが高い方では、リスクも高くでる傾向がございます。
すでに心筋梗塞、脳梗塞に罹ったことがある方が、LOX-index®を受検する意味はありますか?
実際に心筋梗塞罹患者の再発を追跡した研究においても、心筋梗塞を再発した群ではsLOX-1が再発しなかった群に比べて優位に高く、心血管イベントの再発予測マーカーとなる可能性も示唆されております。※関連文献はこちら
なお、既に治療中(保険診療)の方は、従来のマーカーで治療効果を診てもらうことが前提となりますが、LOX-indexもリスクを拾っていただく上では受検頂く意義はございます。
なお、既に治療中(保険診療)の方は、従来のマーカーで治療効果を診てもらうことが前提となりますが、LOX-indexもリスクを拾っていただく上では受検頂く意義はございます。
結果が悪かった場合はどのように対応すればいいですか?
検査レポートのアドバイスに従い生活習慣の見直しを行うことをおすすめしております。
具体的な改善方法については当社が提供している「LOX-index®別冊資料」や動脈硬化ガイドラインに従って生活習慣の改善指導実施いただくことをおすすめしています。
なお、実際に動脈硬化が進行している可能性もございますので、必要に応じて血管の硬さや動脈硬化の進行度合を調べる超音波検査、画像検査の受診もおすすめします
具体的な改善方法については当社が提供している「LOX-index®別冊資料」や動脈硬化ガイドラインに従って生活習慣の改善指導実施いただくことをおすすめしています。
なお、実際に動脈硬化が進行している可能性もございますので、必要に応じて血管の硬さや動脈硬化の進行度合を調べる超音波検査、画像検査の受診もおすすめします
LABを下げるためにはどうしたらいいですか?
LABが高い場合、体内での酸化ストレスが増加している可能性が考えられます。活性酸素の発生を抑える、もしくは抗酸化力を向上させるための指導を中心として実施頂くことをおすすめしています。
詳細はLABの個別解説ページもご確認ください。
詳細はLABの個別解説ページもご確認ください。
LOX-1を下げるためにはどうしたらいいですか?
LOX-1が高い場合、血管の炎症が進んでいる可能性が考えられます。炎症を抑えるための指導として禁煙指導や基礎疾患の治療を中心として実施頂くことをおすすめしています。
詳細はLOX-1の解説ページもご確認ください。
詳細はLOX-1の解説ページもご確認ください。
その他受検にあたっての制限はありますか?
sLOX-1は体内炎症により上昇する傾向にあるため、下記に該当される方は検査数値が高く出る傾向がございます。可能な限り平常時での検査をおすすめいたします。
・妊娠中、または、出産後3ヶ月以内の女性の方
・感染症等により高熱が出ている方
・関節リウマチの方
・妊娠中、または、出産後3ヶ月以内の女性の方
・感染症等により高熱が出ている方
・関節リウマチの方
導入について
検査導入/検査実施までの流れを教えてください。
検査費用、検体のご提出・依頼に関してはご契約の臨床検査センターを通しての運用をいただきます。
弊社では販売に関するサポート及び臨床検査センター様との運用調整をおこいます。ご不明点・ご要望などは弊社営業担当もしくは問い合わせフォームまでご連絡ください。
弊社では販売に関するサポート及び臨床検査センター様との運用調整をおこいます。ご不明点・ご要望などは弊社営業担当もしくは問い合わせフォームまでご連絡ください。
導入に関して、新たな検査機器などの購入は必要ですか?
必要ございません。ただし、検体処理に必要な遠心分離機をご利用いただく場合がございます。
LOX-index®の勉強会依頼は可能ですか?
はい、可能です。導入のご検討時、導入後にもご希望に応じて勉強会を実施しております。(オンラインでの対応も可能です。)ご希望の際は、弊社営業担当もしくは問い合わせフォームよりお問い合わせください。
運用について
遠心分離は必須ですか?
検体提出については遠心分離した凍結血漿にてご提出をお願いしております。
遠心分離に関してはご契約の臨床検査センターにご相談ください。
遠心分離に関してはご契約の臨床検査センターにご相談ください。
遠心分離は何時間以内にする必要がありますか?
採血後、常温の場合は12時間、冷蔵保存の場合は24時間の安定性が確認できておりますので、その時間内での遠心分離をお願いいたします。
常温での保存は可能ですか?
最長12時間までは、測定結果に影響がないことを確認しています。
検査結果はどれくらいで返却されますか?
ご依頼の臨床検査センターにより異なりますが、検体受領より2週間以内でのお届けできるように対応しております。
測定自体は祝日を除く月~土で実施しておりますので、弊社ラボへの到着から3~4営業日程での報告書作成・報告を行っています。
測定自体は祝日を除く月~土で実施しておりますので、弊社ラボへの到着から3~4営業日程での報告書作成・報告を行っています。
検体の取り扱いに関して、条件はありますか?
血漿用採血管(EDTA-2K または 2NA)にて採血いただいた後、常温:12時間以内、冷蔵:24時間以内に遠心分離を行ってください。
血漿500μl(0.5ccl)を血漿保存容器へ分注し、凍結をお願いいたします。
血漿は凍結(-20℃)で2週間の保存安定性が確認できております。
血漿500μl(0.5ccl)を血漿保存容器へ分注し、凍結をお願いいたします。
血漿は凍結(-20℃)で2週間の保存安定性が確認できております。
採血量はどのくらいでしょうか?
EDTA-2K、または、2NAで全血2mlの採血をお願いいたします。(血漿で0.5ccが必要となります)