sLOX-1は、急性冠動脈症候群の予後を予測する

Soluble Lectin-Like Oxidized Low-Density Lipoprotein Receptor-1 Predicts Prognosis After Acute Coronary Syndrome


久米典昭他
Circulation Journal Vol.74, July 2010

背景

LOX-1は、アテローム性動脈硬化のプラーク脆弱性に関係する。LOX-1の一部は、プロテアーゼによって血中に放出されます。そして、それは急性冠動脈症候群 ( ACS )に特異的で鋭敏なバイオマーカーです。sLOX-1は、ACSの予後を予測する事が出来る可能性がある。

方法

救急経皮的冠動脈介入とsLOX-1の測定を実施したACS患者の予後を追跡した。(中央値896日)94患者の内、13人がACSの再発または死亡した(イベント群)。イベント群と無イベント群では、年齢 、セックス 、 脂質プロフィール、糖尿病罹患率、喫煙、高血圧の差は見られない。

結果

イベント群は無イベント群と比較して、sLOX-1濃度がhs-CRP、トロポニンTよりも有意に高かった。(P0.005)カプラン・マイアー生存曲線は、ACS患者のsLOX-1値の四分位、三分位最高分位で、明らかに再発と死亡の割合が高い事を示した。再発と死亡を予測するROC曲線は、sLOX-1がより高い感度と特異性をしました。(sLOX-1、hs-CRP、トロポニンTの曲線下面積はそれぞれ0.764、0.658、0.524である)

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https://www.jstage.jst.go.jp/article/circj/74/7/74_CJ-09-0924/_article

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