Circulating Oxidized Low-Density Lipoprotein Levels Independently Predict 10-Year Progression of Subclinical Carotid Atherosclerosis: A Community-Based Cohort Study
Shen Gao, Dong Zhao, Yue Qi, Wei Wang, Miao Wang, Jiayi Sun, Jun Liu, Yan Li, and Jing Liu
目的
本研究では、血中酸化低密度リポタンパク質(oxLDL)と無症候性アテローム性動脈硬化の進行との関連を調査し、その関連性が他のLDL関連パラメータと独立しているかを確認する。
方法
心血管疾患のない804名の参加者を対象に、2002年と2012年に危険因子調査と頸動脈超音波測定が実施された。この試験では、合計504名の参加者の間で頸動脈プラークの進行が確認された。
頸動脈アテローム性動脈硬化が進行については、プラーク未派生頸動脈部位において再検査時に新しいプラークが発生した場合と定義された。
結果
母集団を2002年時のoxLDL濃度で三分位に分け、年齢・性別・喫煙有無・2型糖尿病有無で補正を行い、第一三分位を低値群、第二三分位を中値群、第三三分位を高値軍としたところ、第一三分位群はそれ以外の群より頸動脈プラークの進行した人の割合が低かった(P < 0.01)。
結論
本研究にて、血清oxLDL濃度が無症候性アテローム性動脈硬化の進行と関連していることが明らかになった。
今回の結果により、oxLDL濃度がアテローム性動脈硬化の診断および治療標的としての役割を持っている可能性が示唆された。
↓原文はこちら↓